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寝屋川市の皆様へ 「知覚過敏」について

皆様は知覚過敏という言葉は聞いたことがありますか?
冷たいものを口にしたとき歯がしみたり、何らかの痛みが生じたりすることを「知覚過敏」といいます。この症状の原因は、歯の根元の部分の「象牙質」に冷たいものや甘味や酸味が刺激をもたらしています。
今回はこの知覚過敏についてご説明していきたいと思います。

知覚過敏の原因
歯の根元部分には「象牙質」とよばれる部分が存在します。この部分には目に見えない小さな穴(象牙細管)が無数にあり、その先にある歯の神経(歯髄)につながっているのです。
通常、歯が健康の状態であれば、「象牙質」はエナメル質と歯茎に覆われており、冷たさなどの刺激から守られています。
しかしこの部分を守っている歯茎が下がったり、エナメル質が削られてしまうと「象牙質」が露出してしまいます。
露出してしまった象牙質から象牙細管を伝って、歯髄に様々な刺激を与えてしまうのです。

エナメル質を削ってしまう原因
原因としては、大きく分けて4つに分けられます。

・間違った歯磨き習慣
毎日行っている歯磨きもやり方次第で歯や歯茎を傷つけてしまいます。 硬い歯ブラシを使って大きく「ゴシゴシ」と力強く磨いてしまう方は注意してください。
上手なブラッシングのコツは、やわらかめの歯ブラシを使い、歯垢の溜まりやすい場所を磨きます。また、知覚過敏向けの歯磨き粉も市販されていますので、痛みが強いと感じる方は変えてみるのもよいでしょう。

・慢性的な歯ぎしりや食いしばり
歯ぎしりや食いしばりは、強い圧力で歯と歯がこすれあい、エナメル質が摩耗するため象牙質が露出されやすくなります。夜間の歯ぎしりが気になるかたには、ナイトピースという就寝時の歯ぎしり軽減のためのマウスピースもあります。

・酸性の食べ物、飲み物
私たちが日頃から口にしているもので、代表的な酸性のものとして、コーラやサイダーなどの炭酸飲料やビールやワインといったアルコール類、また柑橘系の果物や梅干し、酢の物などがあげられます。
酸性の飲食物は、過度な摂取や長時間口の中に含み続けると、エナメル質が溶け出してしまうのです。

・歯の病気や治療、加齢など
虫歯によって歯に穴が開いてしまうと、象牙質が露出し知覚過敏を招きます。また歯周病も進行して歯茎が後退すると同じく知覚過敏の原因となってしまいます。
他に一部の歯科治療(歯石除去やホワイトニング)において知覚過敏の症状が出ることがまれにありますが、治療期間が終われば症状は改善されていきます。
また年齢を重ねることにより、歯茎の後退が引き起こされてしまい知覚過敏になることもあります。
何らかの原因で知覚過敏を発症した場合、歯がしみたり、痛むことから歯磨きがおろそかになりがちです。
歯磨きが充分に行えないことにより、細菌の塊である歯垢が蓄積し、虫歯や歯周病の原因となってきます。これが象牙質を剥き出しにしてしまうメカニズムです。
この記事に書いてあるな症状を感じたら、知覚過敏である可能性があります。初期段階での対処が重要ですので、原因に合わせた適切な治療や、日々の口腔内ケアの指導を受けてください。

この記事が書かれた日:2017年10月12日

カテゴリ:歯の知識, 知覚過敏

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