1. ホーム
  2. ブログ
  3. フッ素塗布で虫歯予防

フッ素塗布で虫歯予防

フッ素塗布で虫歯予防fusso

歯磨きだけでお口の中の汚れをすべて落とすことは難しいものです。
少しテクニックと時間を要する必要があります。
そのむし歯予防のテクニックの一つとして、定期的にフッ素塗布を受けることをお奨め致します。
フッ素塗布を取り入れるとなぜ虫歯予防に繋がるか、フッ素塗布の効果や回数、デメリットについてご紹介します。

■フッ素塗布のむし歯予防の働きと効果
・唾液中に含まれるミネラルの沈着を促進し、再石灰化を助ける働き
・歯の質を強化し、酸から歯を溶けにくくする働き
・酸の生成を抑える働き

■乳幼児・子どもへの効果
「萌えたての乳歯」や「萌えたての永久歯」は、歯の質が弱く虫歯になりやすいため、フッ素を塗ると予防効果を大きく期待できるとされています。

■成人への効果
歯周病や部分入れ歯の使用によって、顎の骨や歯茎が痩せて(吸収して)しまい、普段なら歯茎で覆われているはずの歯の内部のセメント質や象牙質が露出してくることがあります。セメント質や象牙質はエナメル質(歯茎から上の歯の表面部分)よりも弱く虫歯になりやすいため、歯ぐきが露出してしまった場合(セメント質)には、フッ素を塗ることで虫歯のリスクを下げることに役立つとされています。

■フッ素塗布を始める時期
フッ素塗布を始める時期は、むし歯の原因となる酸を作る力を抑えたり、一度溶け出した歯のカルシウムやリンの再石灰化を促進させます。歯の表面を酸に溶けにくい性質に変えてくれる働きもあります。一度だけの塗布ではなかなか効果がでにくいので、年に3~4回の塗布が効果的です。

■フッ素塗布を始める時期canstockphoto12731796
お子様のフッ素塗布を始める時期についてですが、歯は生えて2~3年の間は歯が成熟しきれてないため弱い状態です。またフッ素を取り込みやすい状態でもあります。
歯が萌えればらフッ素塗布の時期です。年齢に合わせた量と回数を塗布すれば体に影響はありません。
歯が萌えた後、唾液中に含まれるカルシウムが歯に付きさらに硬くなります。だから萌えて間もない時期の歯は、まだ十分に硬くなっていないためむし歯になりやすいのです。

フッ化物は、歯を硬くする作用があり、乳歯・永久歯に関わらず萌えた直後に塗るのが最も効果的です。まずは下の前歯が萌えてきたころから定期的に歯科へ通い、上下の前歯が生えてきたらフッ化物の塗布を行ってみてください。また、うがいができない年齢でもフッ化物を塗布することは可能です。ただし、フッ化物はむし歯予防の万能薬ではありません。歯みがきは、むし歯予防の基本です。
歯磨きの習慣やバランスの良い食生活をすることが大切です。

■フッ素塗布の注意点
フッ素塗布を行った場合でも、効果が出なかったり、別の問題が出てくる恐れもあります。
フッ素を塗っても、歯磨きがきちんとできていない場合や、食事をダラダラと食べ続ける習慣がある場合には、虫歯になる可能性がありますので注意が必要です。

虫歯は主に次の要素が原因で発生します。

・歯の質の問題
・お口の中の細菌(ミュータンス菌)
・糖分の取り方
・食べ物が口の中に停滞する時間(だらだら食べ)

フッ素を使用することで「歯の質の問題」と「お口の中の細菌」の虫歯に対する抵抗性を強化することができますので、それに加えて食事やおやつの取り方と適切なブラッシングをきちんと行い続けることにより、はじめて虫歯予防に繋がります。

■変色や知覚過敏症の悪化などのデメリット
フッ素の種類(フッ化第一スズ)の中には、歯に着色や変色を起こす恐れや、知覚過敏症を悪化させる恐れがあります。なお、歯科医院によって取り扱うフッ素の種類は異なりますので、どのようなことが起こる可能性があるのか、治療を受ける前に説明を受けて下さいね。

この記事が書かれた日:2015年07月04日

カテゴリ:フッ素

このページの上へ