私たち歯科医師は良心的な診断を行い、状況に応じた診断を致します。
ですから「どんな歯でも抜かずに残す」ということが良い治療とは限りません
今回は歯科医が行う歯の治療、診断についてご案内いたします。
将来を見据えた的確な診査診断が必要
むし歯や歯周病などの歯科医療は、歯医者さんはまず必要以上に「削らない」、「抜歯しない」治療が最近主流になっています。
しかし、それは状況に応じて変わります。実際どんな歯でも抜かずに、治療を行うという事では有りません。早く抜歯処置を行い 歯を支える骨(歯槽骨)を失うのを防ぐ事が後に良好な結果に繋がる事も沢山有ります。
状況に応じた将来を見据えた的確な診査診断が必要です。
将来にわたって口腔内の健康を考えた時に抜歯治療が先々よい結果が得られると診断する事が有ります。
「とにかく抜かない方が良い治療で、出来るだけ抜かない歯医者さんは、良い歯医者さん」
は正しい評価とは思えません。
歯周病の状態が長く続けば、歯の周囲の骨は確実に無くなります。骨を失ったりすると入れ歯(義歯)やインプラントといった抜歯後の治療が困難になる場合も有ります。
勿論、抜歯処置を行う必要が無い様に、予防歯科に取り組んでいただく事が最重要では有りますが、どうしてもという時に、抜歯しないで歯を残すのか?歯槽骨を守るのか?の判断をしっかりと行い、将来の事を考え、患者様にお伝えする事が「良い歯医者さん」と考えています。
この記事が書かれた日:2015年11月18日
カテゴリ:歯の治療