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寝屋川市の皆様へ 口の中の病気ができる場所について

歯科情報として、普段より口腔内に関連する病気や仕組みをご案内しておりますが、今回は各病気の発症する、もしくはしやすい場所ごとに解説したします。

口腔内の粘膜
唇や頬の内側には粘膜が存在します。この粘膜にできやすい病気は口内炎や潰瘍などです。この粘膜部分は他の皮膚や歯肉に見られる表面の硬い「角化層」と呼ばれる部分がありません。ですので歯ブラシの誤った使用法や、誤って噛んでしまったりした際に傷つきやすい場所でもあります。

歯そのものと内部の歯髄
歯は人体の中で一番硬い組織です。口の中に白く顔を出している歯の頭の表面は、硬い性質の「エナメル質」、根の表面は「セメント質」、そしてそれらの内側は「象牙質」という構造で成り立っています。
硬い組織ですが「むし歯」になると、その硬い組織は次第に溶けて破壊されていきます。
むし歯が進み穴が深くなると、歯の中にある歯髄(神経や血管)に細菌の感染が起こります。その結果、痛みが出たり、さらに歯髄が死んで壊死や壊疸を起こすことがあります。

歯周組織(歯肉、歯槽骨、歯根膜等)
歯周組織とは、文字通り歯の周りの歯を支える組織のことを指します。
歯肉(歯ぐき)、歯の周りを支える歯槽骨、歯根の表面を守るセメント質と歯槽骨とをつなぐ役割の歯根膜が含まれます。歯周病になると、まず歯肉が炎症を起こし、やがて⾻を吸収する作⽤を持つ「破⾻細胞」が増え、⻭槽⾻を吸収していきます。
最終的にははそ支える歯周組織が破壊され、歯が自然に抜けてしまうことになります。

舌のトラブル
舌には様々な役割があります。食事の際に味を感じる、食べ物を噛む際に口内で食べ物を誘導、また会話の際に発音の調整を行います。
この舌のトラブル間違って噛んで噛み傷を作ったり、味覚異常が生じたり、潰瘍や腫瘍、炎症が生じたりと、さまざまなトラブルの可能性があります。

あごの関節(顎関節)
上あごと下あごとをつないでいる蝶つがいの部分で、顔の左右にあります。下あごの動きはこの顎関節と、上あごと下あごをつなぐ筋肉でコントロールしています。
上下の歯の噛み合わせに不具合があったり、下あごに無理な力がかかったりすると、顎関節に不調和が生じて、変な音がしたり、痛みが出たりします。これが「顎関節症」です。

あこの骨(顎骨)
上あごや、下あごの歯が生えている部分です。外傷による骨折や、腫瘍や嚢胞(のうほう)ができると、骨の表面や中に「溶けてしまった部分」ができることがあります。
また、骨の内側には、血液を作る骨髄がありますが、そこに感染が起こると、骨髄炎になることがあります。

この記事が書かれた日:2019年01月11日

カテゴリ:口腔ケア, 口腔内の病気

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