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根管治療

根管治療20150625
根管治療は、例えれば歯を保存するために無くてはならない歯茎の基礎工事です。つまり、家を建てる時の基礎工事のようなものです。
歯を削って神経を取り除き、根の中の空洞である根管内から細菌等をきれいに取り除き、根管充填材を詰め、蓋を被せる一般的な治療です。

抜髄(ばつずい)

抜髄は、まず局所麻酔をして、むし歯になっているエナメル質と象牙質を取り除き、歯髄を露出させ、針の先がらせん状になっている「ファイル」という専用器具で根管の入り口を広げ、抜髄用の針で歯髄(しずい)をからめ取って引き抜きます。

それから、根管の太さや曲がり具合に応じて器具を替えながら、根管充填材の形に合わせて根管を広げます。根管充填材はゴムのように軟らかい棒状のもので、「ガッタパーチャ」といいます。
根管形成が終わったら内部を洗浄して消毒作用のある薬を入れ、封をします。
l~2週間たってから、根管内を洗って根管充填材を詰め、隙間をセメント材で埋めて、入り口に蓋をします。
根管治療も手順はほとんど同じですが、治療の難易度が高まります。
抜髄は生きている神経が対象で、針を刺せばある程度まとまって出てきますが、根管治療では、死んで粉々になった神経の残骸を取り出す必要があります。
感染も広がっていますので、不用意に根管内を傷つけないよう、
器具の操作はより慎重に行い、消毒や充填は完壁さが求められます。

根管治療は歯科のなかでも難しい治療です
根管は、太いところでも直径1mmほどしかなく、一人ひとり異なる曲がり方をしています。
そこに、まっすぐな器具を入れて形を整えながら広げていく非常に繊細な治療です。
しかも、根管内は真っ暗なので、手探りで行います。複雑な根管ですと、1mm進むのに1時間かかることもあります。

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この記事が書かれた日:2015年06月25日

カテゴリ:根管治療

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