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むし歯菌の代表、ミュータンス菌

むし歯菌の代表、ミュータンス菌

むし歯になる要因はミュータンス菌(むし歯菌)です。canstockphoto13087658
そのミュータンス菌は後天的に感染し、子供たちのむし歯の原因となっていることが明らかになってきています。

生まれたての赤ちゃんの口のなかには存在しません。感染するのは乳歯が生え揃ってくる1歳半~2歳半頃で、感染源は、ミュータンス菌を持っているご両親などが口移しで食べものを与えたり、同じ食器や箸、スプーンを使ったりすることが原因とされています。
しかし残念ながら現状では、この事実に対しての正確な理解がされておらず、十分なケアも行われていません。これが日本のむし歯がなかなか減らない大きな原因といえます。
ミュータンス菌が歯に付着し歯垢(プラーク)をつくり、食べ物の中に含まれる糖質(とくに砂糖)を代謝し、歯垢の内部で酸をつくります。この酸が歯の成分であるカルシウムやリンを溶かし、むし歯が発生します。

口のなかに入ったミュータンス菌は食べ物や飲み物に含まれる糖分、特に砂糖を代謝してグルカンというネバネバした物質を産生し、歯の表面を覆うエナメル質にそれをつけて自分のすむ場所をつくり、そこに他の細菌も住みつきます。この細菌の住かが歯垢(プラーク)でネバネバとした状態で歯にくっついています。

ミュータンス菌は住かで飲食物中の糖分を分解して酸をつくり人体でもっとも硬い組織であるエナメル質を溶かし、歯のミネラル分であるカルシウムやリン酸を溶出させます。これを「脱灰(だっかい)」といいます。これがむし歯の始まりとなります。※エナメル質が溶け始める水素イオン濃度はpH(ペーハー)5・5の酸性です。

この記事が書かれた日:2015年06月03日

カテゴリ:むし歯について

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