歯周病と関わりが判明している様々な病気や疾患の中で、歯周病に最も関わりが深いといわれている疾患が糖尿病です。
実は歯医者で歯周病と診断されたのをきっかけに糖尿病が見つかるケースは珍しく有りません。糖尿病になると身体の抵抗力が下がり、様々な合併症が起こります。糖尿病は合併症が怖い病気ともいわれています。抵抗力が下がるという事は、細菌に感染しやすい=歯周組織が歯周病菌(歯垢)に侵されやすい、という事になります。
さらに糖尿病になると唾液の分泌が減り口の中の細菌を洗い流す作用が弱くなるという事です。そして白血球の機能が低下するため細菌の数が増加、これにより歯周病になりやすく、歯周病が治りづらくなってしまう訳です。
また、歯周病を治療し、症状が改善されていくと糖尿病の症状も改善されたという報告も有りますが、これはまだハッキリとはしていません。ただハッキリ言えるのは糖尿病を同時に治療していかなくては歯周病を完治させる事が難しい事だけは事実です。
この記事が書かれた日:2015年12月17日
カテゴリ:歯周病