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寝屋川市の皆様へ 喫煙が起こす口腔内のトラブル①

現在日本では禁煙がブームになっており、国のほうの取り組みでも喫煙箇所の規制等で健康への意識が向上している風潮です。
そこで今回から「喫煙が起こす口腔内のトラブル」について、お伝えしていこうと思います。ぜひ禁煙にお役立てください。

喫煙者のイラスト

喫煙が体によくないことは百も承知かと思われます。
よく知られている悪影響としては肺がんや肺炎、脳卒中や心臓病を発症するリスクが知られています。実は口腔内の疾患にも深く影響を与えており、身近な悪影響としてぜひ知っていただければと思います。

食生活、嗜好などが関係して発症する疾患は「生活習慣病」と呼ばれます。もちろん喫煙をすることで発症する疾患も「生活習慣病」ということになります。イメージとしては、がんや循環器疾患、呼吸器疾患などを連想しがちですが、喫煙を起因とした歯周病や虫歯も「生活習慣病」ということになります。

口腔内で起きる問題
燃焼しているたばこの煙の中には、約4000種類もの化学物質が含まれます。その中で有害と言われている物質は約200種類も存在します。歯のヤニ汚れの比較イラスト
代表的なものとしてよく知られているものは「タール・ニコチン・一酸化炭素」の3つです。ではこの3つが口腔内のどのような影響を与えるかご案内します。

●タール
喫煙される方は、ご経験のある方もいらっしゃると思いますが歯に付着するいわゆる「ヤニ汚れ」の「ヤニ」とよばれものです。歯の表面を茶褐色に変色させていき、付着量が増えていきますと歯の表面をざらざらにします。
凹凸が生まれた歯の表面は歯周病の原因となる歯垢(プラーク)が溜まりやすくなります。プラークは歯周病の原因となる細菌をはじめとした病原菌のかたまりです。プラークを除去せずに口腔内にとどめ続けるとやがて(約48時間)歯石となり、除去も容易にはできなくなってしまいます。

●ニコチン
ニコチンを摂取することにより、体内の免疫システムを狂わされてしまいます。その結果、細菌の進行を早めたり、傷を負った箇所の治癒しようとする細胞の働きを鈍くしてしまうのです。
歯科では歯周病治療の治りを著しく遅くさせ、治療がなかなか進まず歯周病が治りにくい状況を生んでしまいます。

●一酸化炭素
冬の時期になるとニュースなどで「暖房器具の事故」を目にすることがあると思います。一酸化炭素中毒で命を落とす人がいるように、人間の身体にはとても有害な物質なのです。一酸化炭素が体内に取り込まれると血液中にあるヘモグロビンと結びつき、体内の各組織に生きる上で必要不可欠な酸素を運ばれない状態にしてしまいます。

喫煙をすると有害物質を体内に取り込むことになり、その結果歯周病や口腔がん、色素沈着、口臭などの問題が起こるようになります。

この記事が書かれた日:2018年01月30日

カテゴリ:口腔ケア, 口臭, 喫煙の影響

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