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高齢者の死因第1位である「肺炎」と歯周病との関連について

 

今年最後の投稿です。
1年間、ご覧頂き有難う御座います。

myu誤嚥性肺炎

歯周病原性細菌が唾液と一緒に気管に入り肺に感染して起こる肺炎が「誤嚥性肺炎」です。
高齢者に多く見られる病気の一つで特に、介護が必要な高齢者は飲み込む力や咳反射が低下している為、唾液やプラークなどが気管に入りやすく誤嚥を起こします。

通常食べ物は、口から食道を経て胃に送られます。しかし誤って気道から肺へ食べ物が送り込まれる事が有ります。これを誤嚥(ごえん)といい、誤って食べ物を飲み込むことをいいます。予防歯科を疎かにしていると、口腔内には歯周病菌を含んだ無数の細菌が繁殖してしまい、その細菌などが食べ物に付着し、誤嚥してしまうと細菌が原因となって、肺の中で肺炎を起こす事が有ります。
そのようにして肺に入り込んだ歯周病原性細菌など細菌が肺炎の発生を増加させますが、口腔ケアを行い、歯周病原性細菌等の口内細菌が減少すると肺炎の発症率が下がることが報告されています。このような結論の多くは日本での研究によるものです。

この記事が書かれた日:2015年12月31日

カテゴリ:歯周病

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