リスクファクターとは、ある特定の疾病(disease)に寄与する危険な要素のことで、
手術に対するリスク(手術危険度)と骨結合を妨げるリスクがそれに当たります。
インプラント治療のリスクファクターでは一般的に服薬・既往など全身疾患にも注意を払う必要があります。
手術に対するリスク
糖尿病
低血糖・過血糖に注意し、術前・術中・術後の管理が重要です。
軟組織の創傷治癒不全や易感染性ばかりでなく、骨の治癒や骨結合にとってもリスクの高い疾患です。
※易感染性患者
感染防御機能のいずれかに障害があり、感染リスクの高い患者をいう。
※創傷治癒不全
傷ができたときに正しいケアをしないと、治癒は遅れるばかりか、
醜い傷跡を残すことになってしまいます。
高血圧症
高血圧症の原因である動脈硬化が進行し、脳(脳出血・脳梗塞・クモ膜下出血)、心臓(狭心症・心筋梗塞・心不全)、腎(腎障害・腎不全)などに出現している合併症は大きな問題となります。
この記事が書かれた日:2016年04月07日
カテゴリ:インプラント