歯が無くなったままにすると
人の歯は、正常な方で上下合わせて28本、親知らずを含めると32本あります。
前から順に前歯、小臼歯、大臼歯と呼びます。
そして、それぞれが役割を持っています。
さらに舌、顎関節、咬むための筋肉、そして全ての歯が体のバランスを保っているのです。
このバランスの崩壊は、たった1本の歯から始まります。
ほとんどの方が、大臼歯と呼ばれる奥歯から失っていくのですが、これを放置していると、その隙間を埋めるために隣の歯が傾いてきたり(隣在歯の傾斜)、咬み合っていた歯が伸びて来ます(対合歯の延出)。
そして残った周りの歯に負担がかかり(最終的には前歯に負担がかかっていきます)年々歯を失っていき、噛む能力が無くなると、全身に影響を与えます。 「1本の歯の喪失が、ゆくゆくは全身の健康に影響を及ぼす」これが現実です。 たった1本の歯と安易に考えず、なるべく早く診療を受けていただくことをお薦めします。
インプラントとは
インプラントでは、骨に人工の歯根埋め、その上に新しい歯を作ります。 入れ歯のように歯茎に義歯を乗せるだけの方法と異なり、骨が痩せるという心配もありません。
また、従来のブリッジのように、健全な歯を削る必要もありません。 インプラントを装着した後は、痛みや違和感を伴わずに、歯本来の機能を保つことができます。
入れ歯が口に合わない、異物感が強くてイヤだ、取り外すのが面倒だと感じるなど、入れ歯に悩んでいる方にお勧めします。
でも最も重要なのは、とにかく、よく物が噛めることです。
インプラントと部分入れ歯とブリッジの違い
インプラント治療を希望される方へ
418000円~473000円
インプラント治療は正しい診査、診断の基に行なわれた場合、非常に優れた治療方法です。
しかしながら、全ての患者様に適応する訳ではありません。
- 重度の糖尿病など全心疾患のある方
- 妊娠中の方
- 18歳以下の方
- チタンアレルギーの方
- アルコール依存症の方
- 歯科医師との意思疎通が困難な方
上記のような場合は、患者様の将来の事も考え、お断りさせていただく事があります。
あらかじめ、ご了承ください。
インプラントのメリットとデメリット
- 違和感がなく、しっかり噛むことがでる。
- 失った歯の数が多い場合にも咀嚼能力を回復できる。
- 自分の歯と同じように見える。
- 自然の歯に近い機能が期待できる。
- 健康な他の歯を傷めずに治療することができる。
(歯が無くても治療可能) - 適切にケアすれば充分長持ちする。
- 治療時間が長くかかる。(最短6週間)
- 手術を必要とするため、適応とならない場合がある。
- 保険が適用されない。ブラッシングがうまくできない方にはお薦めできない。
- メンテナンスが必ず必要である。(最低半年に1回チェックが必要)
部分入れ歯
残っている歯や粘膜を支えにして、取り外し式で床つきの歯を装着するものです。
- 短期間(数年)であれば、咀嚼機能をある程度回復できる(天然歯の1/3)
- 比較的短期間のうちに機能回復ができる。
- 健康な歯を犠牲にする必要がない。
- 外科処置を必要としない ・ 安価である(材質によっては、保険が適用されます)
- 入れ歯を支える骨や歯の喪失を招きやすい。
- 数年ごとに作りかえ、または調整を必要とする。
- 適切な噛みあわせを長期間維持することができない。
- 審美性が悪い(見た目が悪い)
- 自然な外観を損ねることが避けられない。
ブリッジ
ブリッジとは、歯がなくなってしまったところを補う際に、両隣の歯を削って、連結した人工の歯で橋かけにするものです。
- 自然の歯と同じような外観を回復することができる。
- 自分の歯と同じように咀嚼することができる。
- 噛み合わせを回復することができる。
- 歯列の安定したつながりを回復することができる。
- 土台となるしっかりとした歯が両側にないと作製できない。
失った歯の数が多いと処置できない。 - 土台となる歯を削除しなければならなし、歯に負担がかかり、
清掃性が悪くなるので、歯を喪失する危険が増す。 - 両方の2本の歯で、3本分の噛み合わせの負担で背負うため、両隣の歯も将来性を悪くする。
- インプラントより長持ちしない(平均7~8年)
- ブリッジの支台の歯に問題があると、すべてやり直しとなる。