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歯周病は生活習慣病の一つです

生活習慣病は、「食習慣、運動習慣、休養、喫煙、飲酒等の生活習慣が、その発症・進行に関与する疾患群」のことを指しており、例えば以下のような疾患が含まれるとされています。

食 習 慣shutterstock_129331361
インスリン非依存糖尿病、肥満、高脂血症(家族性のものを除く)、高尿酸血症、循環器病(先天性のものを除く)、大腸がん(家族性のものを除く)、歯周病等

運動習慣
インスリン非依存糖尿病、肥満、高脂血症(家族性のものを除く)、高血圧症等

喫煙
肺扁平上皮がん、循環器病(先天性のものを除く)、慢性気管支炎、肺気腫、歯周病等

飲酒
アルコール性肝疾患等

歯周病は、プラーク中の細菌によるある種の感染症でありますが、食習慣や喫煙などの生活習慣とも関連があることがわかってきました。
国民の健康に対する興味や認識は高くなってきていますが、一般的に、病気の実体を目でとらえことは困難です。しかし、歯肉の炎症は目で見ることができ、その原因であるプラークは肉眼では確認しにくいのですが、プラークを染色すれば容易に目で確認することができるので、プラークがあればブラツシンクで除去することで、歯肉の炎症は改善されます。さらに、プ一フークの形成が食生活やブラツシンクなどの生活習慣とも密接に関与していることを知り、人の食習慣や生活習慣を見直すことで歯肉の炎症が改善に繋がることを学ぶなど問題解決能力を育むことは、人生80年の超高齢社会における生涯にわたる健やかなQOLおよびADLを営むことができる基盤形成に役立つと思われます。

歯周病を題材にして「病気には原因があり、原因を除去することで良くなる」という疾病治療の原則を学ぶことができます。また、「病気にならないようにするには原因を作らないこと」を理解し、自分自身の食習慣や生活習慣を見直し、改め、努力することで予防できることに気づくこともできるようになります。

QOL (Quality of Life)
「生活の質」と訳され、物理的な豊かさやサービスの量、個々の身辺自立だけでなく、精神面を含めた生活全体の豊かさと自己実現を含めた概念。

ADL (Activities of Daily Living)
食事、排泄、着脱衣、入浴、移動、寝起きなど、日常の生活を送るために必要な基本動作のことで、高齢者の身体活動能力や障害の程度をはかる上で重要な指標の一つとなっています。

この記事が書かれた日:2015年08月04日

カテゴリ:歯周病

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